WordPressとmicroCMSの違い|自分で更新したい人の選び方

Web制作起業準備
本田 祐悟
本田 祐悟
Ligareve 代表取締役 / クリエイティブディレクター

「ホームページは自分でお知らせを更新したい。でも、WordPressとmicroCMSのどちらがいいのか分からない」——制作の相談で、よくいただく質問のひとつです。

CMS(コンテンツ管理システム。専門知識がなくても、管理画面から文章や画像を更新できる仕組み)は種類が多く、制作会社によって提案が異なるため、依頼する側は比較の軸を持ちにくい分野です。

この記事では、Web制作を専門とする私たちLigareveが、WordPressとmicroCMSの違いと、自分で更新したい方がどう選べばよいかを、更新のしやすさ・保守の負担・費用の考え方という実務の視点で解説します。


目次

  1. 結論:選ぶ基準は「何を」「誰が」「どれくらい」更新するか
  2. 「自分で更新する」とは何を指すのか
  3. WordPressの特徴と注意点
  4. microCMSの特徴と注意点
  5. WordPressとmicroCMSの比較表
  6. ケース別:どちらを選ぶべきか
  7. 更新が止まってしまう理由と対策
  8. 費用の考え方
  9. よくある失敗パターン
  10. まとめ

結論:選ぶ基準は「何を」「誰が」「どれくらい」更新するか

先に結論をお伝えすると、どちらが優れているかではなく、自分の更新スタイルに合っているかで選ぶのが失敗しないポイントです。

  • ブログなどを頻繁に更新したい、機能も自分で足していきたい → WordPressが向いています
  • お知らせや実績など、更新する場所が決まっていて、保守の手間を減らしたい → microCMSが向いています
  • ほとんど更新しない → そもそもCMSが不要な場合もあります

以降で、それぞれの特徴を詳しく見ていきます。


「自分で更新する」とは何を指すのか

まず整理しておきたいのは、「自分で更新したい」という言葉の中身です。大きく分けて2種類あります。

  • コンテンツの更新: お知らせ・ブログ記事の追加、文章や画像の差し替えなど
  • デザイン・構造の変更: ページのレイアウト変更、新しいページや機能の追加など

CMSが得意なのは、基本的に前者です。後者は、どのCMSを使っていても、ある程度の専門知識か制作会社への依頼が必要になります。

「自分で更新したい」というご要望の多くは、実際には前者(お知らせやブログの更新)であることがほとんどです。この前提を揃えておくと、CMS選びがぐっと楽になります。


WordPressの特徴と注意点

特徴

WordPressは世界中で広く使われているCMSで、次のような特徴があります。

  • テーマ・プラグイン(機能を追加する拡張)が豊富で、予約フォームやSEO対策など、多くの機能を後から足しやすい
  • 利用者が多く、操作方法や困りごとの情報がインターネット上に多い
  • ブログ運用に適しており、記事を頻繁に更新するサイトと相性がよい

注意点

一方で、運用面では次のような手間が発生します。

  • 本体・テーマ・プラグインのアップデートが定期的に必要です。放置するとセキュリティ上の問題につながることがあります
  • アップデートの結果、表示が崩れたり、不具合が起きたりすることがあるため、更新前のバックアップが欠かせません
  • 利用者が多いぶん攻撃の対象になることもあるため、セキュリティ対策を継続的に行う必要があります

つまりWordPressは、自由度が高い代わりに、保守の手間も一緒に引き受けるCMSです。更新作業そのものより、裏側の保守のほうが負担になるケースも少なくありません。


microCMSの特徴と注意点

特徴

microCMSは、日本で提供されているヘッドレスCMSです。ヘッドレスCMSとは、「文章や画像を管理する部分」と「サイトの見た目を作る部分」を分けて運用する仕組みのことです。

  • 管理画面がシンプルで、更新する項目だけを入力する形にできるため、操作に迷いにくい
  • 見た目の部分は別に作り込むため、文章を更新してもデザインが崩れにくい
  • WordPressのようなプラグインのアップデート作業がなく、CMS側の保守の手間が少ない

注意点

  • サイトの見た目の部分は別途開発が必要なため、制作会社に依頼して構築してもらうのが前提です
  • 管理画面で更新できる範囲は設計時に決めるため、後から「ここも更新したい」と思った場合は、追加の開発が必要になることがあります
  • 利用料金はサービス側のプランによって異なり、変更されることもあるため、最新の内容は公式サイトで確認する必要があります

つまりmicroCMSは、更新する場所を絞ることで、シンプルさと保守のしやすさを優先するCMSです。


WordPressとmicroCMSの比較表

比較項目 WordPress microCMS
更新できる範囲の自由度 高い(プラグインで拡張できる) 設計時に決めた範囲
管理画面のシンプルさ 機能が多く、慣れが必要な場合も 更新項目に絞れるため分かりやすい
保守の手間 本体・プラグインの更新、バックアップ、セキュリティ対策が必要 CMS側の保守は比較的少ない
デザインの崩れにくさ アップデートや編集の仕方で崩れる場合がある 文章更新で崩れにくい
向いている更新スタイル ブログなど、頻繁に自由に更新したい お知らせ・実績など、更新場所が決まっている
構築のしやすさ 比較的幅広い制作会社が対応 対応する制作会社を選ぶ必要がある

ケース別:どちらを選ぶべきか

WordPressが向いているケース

  • ブログを中心に、記事を頻繁に追加していきたい
  • 予約・会員機能など、後から機能を足していく可能性が高い
  • 保守を制作会社に任せる、または自分で対応できる

microCMSが向いているケース

  • お知らせや実績、ニュースなど、更新する場所が明確に決まっている
  • 更新担当者がITに詳しくなく、操作をシンプルにしたい
  • セキュリティ対応などの保守の手間をなるべく減らしたい

CMSが不要なケース

事業内容やサービス紹介が中心で、ほとんど更新が発生しないサイトであれば、CMSを入れないほうが、費用も保守の手間も抑えられる場合があります。「更新するかもしれないから」という理由だけでCMSを入れると、使われないまま保守費用だけがかかることもあります。


更新が止まってしまう理由と対策

制作の現場でよく目にするのが、せっかくCMSを導入したのに、更新が止まってしまうというケースです。主な理由には次のようなものがあります。

  • 書くネタがない・何を書けばいいか分からない: 更新したい気持ちはあるが、内容が思い浮かばない
  • 更新の手順が煩雑: 管理画面にログインして、複数の項目を入力するのが面倒になる
  • 担当者がいない・変わった: 更新担当者が忙しくなったり、退職したりして、引き継がれない
  • 更新しても効果が見えない: 反応が分からず、モチベーションが続かない

対策としては、次のような工夫が有効です。

  • 更新する項目を絞る: 「お知らせ」だけなど、無理なく続けられる範囲に限定する
  • 更新手順をシンプルにする: 入力項目を必要最小限にする
  • 担当者を決め、手順をマニュアル化する: 担当が変わっても引き継げる状態にしておく

つまり、「どのCMSを選ぶか」と同じくらい、「続けられる運用の設計」が大切です。


費用の考え方

CMSの費用は、初期費用とランニングコストの両方で考える必要があります。

  • WordPress: 本体は無料で利用できますが、サーバー費用に加えて、アップデート・バックアップ・セキュリティ対応といった保守にかかる費用や手間が発生します
  • microCMS: サービスの利用料金(プランによって異なります)がかかります。また、見た目の部分を別に構築するため、初期の構築費用がかかる傾向があります

一概にどちらが安いとは言えず、「初期費用」「毎月かかる費用」「保守にかかる手間」を合わせた総額で比較するのがおすすめです。公開後の運用を制作会社に任せたい場合は、Webサイト保守サービスのような形で依頼する方法もあります。具体的な料金の目安は制作料金のページもご覧ください。


Ligareveの考え方と実例

Ligareveでは、WordPressとmicroCMSのどちらかに決め打ちするのではなく、お客様の更新頻度・担当者の状況・予算に合わせて、必要に応じて選択肢をご提案しています。

たとえば、株式会社RE START様のコーポレートサイトでは、お知らせ(ニュース)の部分にmicroCMSを導入し、サイトのデザインを保ったまま、自社でお知らせを更新できる構成にしました。サイト全体を頻繁に更新するわけではなく、「お知らせだけを手軽に更新したい」というご要望に合わせた設計です。

ホームページ制作の全体像は、ホームページ制作サービスのページでもご紹介しています。


よくある失敗パターン

  • 「更新できる」ことだけで選び、運用の手間を考えていなかった
  • WordPressのアップデートを放置して、表示崩れやセキュリティの不安を抱えてしまった
  • 更新する場所を絞らずに構築し、結局誰も使わなくなった
  • 担当者が変わって、更新の手順が引き継がれなかった
  • 「後から変えられるだろう」と考えて、CMS選びを後回しにした

まとめ

  • WordPressは自由度が高く、ブログ運用に向く一方、保守の手間も一緒に引き受けるCMS
  • microCMSは更新する場所を絞り、シンプルさと保守のしやすさを優先するCMS
  • 選ぶ基準は「優劣」ではなく、自分の更新スタイル(何を・誰が・どれくらい更新するか)に合っているか
  • どのCMSを選ぶかと同じくらい、続けられる運用の設計が大切

「自分たちの場合はどちらが合っているか分からない」という場合は、30分の無料相談でお気軽にご相談ください。更新の頻度や担当される方の状況をお聞きした上で、無理なく続けられる形をご提案します。


よくある質問(FAQ)

Q. WordPressのほうが安いと聞きましたが本当ですか? A. WordPress本体は無料で利用できますが、サーバー費用や、アップデート・バックアップ・セキュリティ対応といった保守の費用・手間がかかります。初期費用だけでなく、公開後の運用まで含めた総額で比較することをおすすめします。

Q. microCMSはITに詳しくなくても更新できますか? A. 更新する項目だけを入力する形に設計できるため、操作に迷いにくい構成にできます。ただし、最初の構築は制作会社が行うのが前提です。

Q. 後からCMSを変更することはできますか? A. 可能ですが、サイトの作りによっては再構築に近い作業になることが多く、費用もかかります。最初の段階で、更新の頻度や運用体制を踏まえて選ぶのがおすすめです。

Q. 更新作業そのものをお願いすることもできますか? A. 公開後の更新作業を代行する形での保守サービスもあります。依頼内容や頻度によって対応は異なるため、まずはご相談ください。

この記事の内容について、もう少し詳しく知りたい方は 30分の無料相談をご利用ください。

無料相談する