「ホームページが完成したら、あとは放っておいても大丈夫」——そう思っていたのに、見積もりの最後に「保守費用 月額○円」と書かれていて、戸惑った経験はないでしょうか。
保守費用は、初期の制作費に比べて目立たないぶん、「本当に必要なのか」「この金額は妥当なのか」が分かりにくい費用です。かといって、外してしまって問題ないのかも、判断がつきにくいところです。
この記事では、Web制作を専門とする私たちLigareveが、保守費用の相場と、「何が含まれているのか」「自分に必要かどうか、どう判断するか」を整理します。金額だけでなく、契約の前に確認しておきたい項目まで、順に解説します。
目次
- 結論:金額より「含まれる範囲」で判断する
- 保守で何をしてくれるのか
- 保守費用の相場
- なぜ保守が必要になるのか
- 保守契約を外せる場合と、外せない場合
- 契約前に確認する項目チェックリスト
- 制作費と保守費を、合計で比べる
- よくある失敗パターン
- まとめ
結論:金額より「含まれる範囲」で判断する
保守費用は、金額の大小よりも、「何が含まれているか」で判断するのが基本です。
同じ月額1万円でも、サーバーやドメインの維持だけの場合と、更新作業や障害対応まで含む場合とでは、中身がまったく違います。金額だけを比べて、安いほうを選ぶと、「必要なことが含まれていなかった」ということになりかねません。
また、保守は「必ず契約しなければならないもの」ではありません。自分で管理できる項目が多ければ、契約を外したり、必要なときだけ依頼したりする選択肢もあります。判断の基準は、後の章で整理します。
保守で何をしてくれるのか
保守の内容は、依頼先によって異なりますが、大きく3段階に分けると分かりやすくなります。
| 段階 | 主な内容 | 向いている人 |
|---|---|---|
| 最低限 | サーバー・ドメイン・SSL(通信の暗号化)の維持管理、期限の管理 | 更新はほとんど自分でできる人 |
| 中間 | 上記に加えて、テキスト・画像の更新、バックアップ、CMSやプラグインのアップデート、障害対応 | 更新や管理に時間を割けない人 |
| 手厚い | 上記に加えて、アクセス解析、改善提案、SEOや集客の支援 | 公開後の改善も任せたい人 |
Ligareveの保守サービスでは、次の内容を対応範囲としています。
- テキスト・画像の更新
- バックアップ
- CMS・プラグインのアップデート
- サーバー・ドメインの管理
- セキュリティ対応
- 軽微な修正・改善提案
詳しくは、Webサイト保守サービスのページで紹介しています。
保守費用の相場
保守費用の相場は、検索で見つかる解説記事でも、記事によって幅があります。
- 最低限の範囲:月5,000円前後から(サーバー・ドメイン・SSLの維持が中心)
- 中間の範囲:月1万〜数万円程度(更新作業や障害対応が加わる)
- 手厚い範囲:月数万円〜10万円以上(アクセス解析や改善提案、集客支援を含む)
「月5,000円〜2万円が最も一般的」とする記事もあれば、「1万〜5万円が中心」とする記事もあります。出典によって分類が揃っていないため、あくまで目安として見てください。
大切なのは、相場の金額そのものよりも、自分に必要な範囲が、いくらで提供されるのかを、見積もりで確認することです。
なぜ保守が必要になるのか
ホームページは、公開したあとも、次のような理由で、継続的な管理が必要になります。
サーバー・ドメインの期限管理
サーバーとドメインは、契約の更新と支払いが必要です。期限を過ぎると、ある日突然、サイトが表示されなくなることがあります。
CMSやプラグインの更新
WordPressなどのCMSは、本体やプラグインの更新が定期的に行われます。更新を放置すると、不具合や、セキュリティ上の問題につながることがあります。この手間については、WordPressとmicroCMSの違いでも解説しています。
バックアップ
サイトが壊れたり、書き換えられたりしたときに、元に戻せるように、データのバックアップが必要です。
軽微な修正への対応
営業時間の変更や、お知らせの追加など、小さな修正が発生するたびに、制作会社を探して依頼するのは手間がかかります。
これらを「誰が、いつ、管理するのか」を決めておくことが、保守の本質です。
保守契約を外せる場合と、外せない場合
保守契約は、必ず必要というわけではありません。次の基準で判断できます。
外せる可能性が高いケース
- 更新を自分でできる仕組みで、頻度も少ない(例:お知らせの更新だけ)
- サーバー・ドメインの期限を、自分で管理できる(更新期限と支払い方法を、一覧で把握している)
- CMSの更新やバックアップを、自分で行える、または、不要な仕組みを使っている
- 不具合が起きたときに、その都度、スポットで依頼する方針で問題ない
外さないほうがよいケース
- WordPressなど、定期的な更新が必要なCMSを使っていて、自分では更新できない
- サーバー・ドメインの管理を、制作会社に任せている
- サイトが止まると、業務や売上に影響が出る
- 更新作業や修正に、割く時間がない
契約を外す場合も、「何かあったときに、誰に頼むのか」は、決めておく必要があります。保守契約を結ばなくても、単発の修正を依頼できるかどうかは、制作会社によって異なります。Ligareveでは、保守契約なしでも、単発の修正は、内容によって対応できます。
契約前に確認する項目チェックリスト
保守の見積もりを比べるときは、金額より先に、次の項目を確認することをおすすめします。
- 保守に含まれる作業は、何か(更新、バックアップ、アップデート、障害対応、セキュリティ)
- 含まれない作業は、何か(追加ページの作成、デザイン変更、大きな修正など)
- 更新や修正は、月に何回まで、または何時間まで含まれるか
- サーバーとドメインの名義は、誰になっているか(自社名義か、制作会社名義か)
- 契約の期間と、解約の手続き(いつまでに、どのように連絡するか)
- 解約したあとも、サイトのデータやドメインを、自社で引き継げるか
- 不具合が起きたときの、連絡の方法と、対応の目安
- 他社で作ったサイトでも、保守を依頼できるか
- 保守契約なしで、単発の修正を依頼できるか
特に重要なのは、名義と、解約後の引き継ぎです。サーバーやドメインが制作会社の名義になっていると、契約を解消したいときに、手続きが複雑になることがあります。
制作費と保守費を、合計で比べる
見積もりを比べるときは、初期の制作費だけでなく、保守費を含めた合計で見ると、判断しやすくなります。
次の計算で、数年分の総額を出せます。
- 総額 = 制作費 + (月額の保守費 × 12か月 × 年数)
仮の例(数字は説明のための仮のものです):
| 制作費 | 月額の保守費 | 3年間の総額 | |
|---|---|---|---|
| A社 | 30万円 | 5,000円 | 30万円 + 18万円 = 48万円 |
| B社 | 25万円 | 1万5,000円 | 25万円 + 54万円 = 79万円 |
この例では、制作費はB社のほうが安いのに、3年間の総額では、A社のほうが安くなります。ただし、含まれる作業の範囲が違えば、単純には比べられません。総額と、含まれる範囲の、両方を見て判断してください。
制作費の相場については、ホームページ制作の費用相場で詳しく解説しています。
よくある失敗パターン
- 保守費用を考えずに、制作費だけで予算を組んでしまう
- 「一式」とだけ書かれた保守費用の内訳を、確認しない
- サーバー・ドメインの名義を確認せず、後から引き継げなくなる
- サーバーやドメインの期限を管理せず、サイトが突然表示されなくなる
- 自分で管理するつもりで契約を外し、更新作業が負担になって、放置してしまう
- 金額の安さだけで選び、必要な作業が含まれていなかったと後で気づく
多くは、契約の前に「何が含まれるか」と「名義と解約後の扱い」を確認するだけで、防げます。
まとめ
ホームページの保守費用は、金額よりも、「何が含まれているか」で判断することが大切です。必要な範囲は、サイトの仕組み、更新の頻度、自分で管理できる項目によって、人それぞれ違います。
保守は、必ず契約しなければならないものではありません。ただし、契約を外す場合でも、「サーバー・ドメインの期限」「CMSの更新」「バックアップ」「何かあったときの依頼先」は、誰かが管理する必要があります。
Ligareveでは、制作したサイトだけでなく、他社で制作されたサイトの保守も、ご相談いただけます。Webサイト保守サービスの内容や、制作料金の目安もご覧ください。「自分のサイトには、どこまで必要か」といったご相談も、無料相談で承っていますので、お気軽にお声がけください。
よくある質問(FAQ)
Q. 他社で作ったサイトの保守も、お願いできますか? A. 可能な場合があります。まずは、現状のサイトの構成や、使っているCMSなどを確認させていただいた上で、対応できるかをご案内します。
Q. 保守契約なしでも、単発の修正は依頼できますか? A. 内容によって、対応可能です。どのような修正か、お気軽にご相談ください。
Q. 保守費用は、いくらくらいですか? A. サイトの規模、更新の頻度、対応範囲によって異なります。Ligareveでは、現状のサイトを拝見した上で、必要な範囲をご提案します。
Q. 保守を外すと、何が起きる可能性がありますか? A. サーバーやドメインの期限を過ぎると、サイトが表示されなくなることがあります。また、CMSやプラグインの更新を放置すると、不具合やセキュリティ上の問題につながることがあります。外す場合は、誰が管理するかを決めておくことが大切です。
Q. 保守を依頼する前に、確認することはありますか? A. 含まれる作業と含まれない作業、サーバー・ドメインの名義、解約の手続き、解約後のデータの引き継ぎを、確認しておくことをおすすめします。
